産地訪問シリーズ”九谷焼”

2024.5.1

産地訪問シリーズ”九谷焼”

九谷焼
FOURGRACEでは日本の伝統産業の地で買付、オリジナル商品の開発を行うため、年に数回、日本各地を訪問しています。
4月中旬、九谷焼の産地である石川県、そして越前漆器の産地である富山県を訪れました。今回は、九谷焼の産地、石川県能美市の九谷焼の製造現場をご紹介させていただきたいと思います。

田園風景が広がるのどかな地域、石川県能美市。

出迎えてくれたのは当店でも大人気の大正初期から続く九谷焼の窯元さん、『青郊窯(せいこうがま)』さんです。

▲石川県能美市の風景。のどかに広がる田園地帯ではお米や麦などが育てられていました。

九谷焼の製作現場を代表の北野さんにご案内いただきました。


▲今回訪れた青郊窯さん。九谷焼の生産量では全国1位だそう。展示室にはこれまでてがけられた様々な有名キャラクターとのコラボ商品が並んでいます。

こちらは定番人気の豆皿シリーズの制作過程。
青郊窯さんでは九谷焼の業界としては初めてスクリーン印刷の技術を導入し、転写紙を用いて、お求めやすい価格で九谷焼を日常に届けられています。

転写紙と言えども、拘りと手間がたくさん込められ
人の手による緻密な作業の集大成で出来上がっています。

※黄色く見えているのは転写紙で、焼くと透明に。

九谷焼の特徴である、九谷五彩(赤・青・黄・紫・紺青)と呼ばれる釉薬を基調とした、華やかな絵付けがうつわいっぱいに描かれています。

▲お箸やお茶碗などが焼成されています。

九谷焼らしいガラス質の“和絵具”を用いた転写紙です。
触るととぷっくりした感触が特徴です。
九谷焼らしい色合いが出るのは”和絵具”だからこそ。
“洋絵具”ではでない、絶妙な和の色合いです。


▲有田や波佐見とは違った形状の窯。産地によって窯の形が違うのも興味深いですね。

転写紙を手作業で貼り、約900℃の高温で窯で焼成されたのち、
厳しい検品(素人では気にならない細部まで検品されています)をクリアした商品がお客様のお手元に届きます。

上下の写真は、検品で弾かれた商品の手直し作業風景。
驚くことに、すべて手作業!細かい色抜けなどを補色されています。

▲ガラス板の上で溶かされる和絵具。絶妙な色合いが特徴的。

修正時に使う”和絵具”。
ガラスの上で溶かして使われるそう。

様々な独自のノウハウを駆使して日常に高クオリティでありながらお手頃なお値段で日常へ九谷焼をお届けする、絵付けメーカー、青郊さんのご紹介でした。

作り手のこだわりと、伝統を継承する情熱のこもった九谷焼。

今回の買付商品は商品が入荷次第ご案内させていただきますのでお楽しみに♪

FOURGRACE陶器市でも2種類販売中。お得な今がねらい目。

〇3.5 号 歴代画 〇4.5号 絵変り玩具
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