キュウリとナスで作る、精霊馬に込められた願いや飾り方
精霊馬の作り方から処分方法、込められた意味まで詳しく解説。キュウリとナスを使った伝統的な作り方に加え、環境に優しく繰り返し使える現代的なお盆飾りもご紹介します。
お盆の時期になると、多くの家庭で見かける精霊馬。キュウリやナスに割り箸を刺したこの飾りには、ご先祖様を想う深い意味が込められています。本記事では精霊馬の意味や作り方、処分方法について詳しくご紹介します。
精霊馬ってどんなもの?
精霊馬とは、お盆の時期にご先祖様の霊をお迎えし、お送りするために作られる動物の形をした供物のことです。
一般的には、キュウリで馬を、ナスで牛を作り、それぞれに「精霊馬(しょうりょううま)」「精霊牛(しょうりょううし)」という名前が付けられています。この習慣は古くから日本各地で受け継がれており、地域によってさまざまな特色があります。
精霊馬と精霊牛にはそれぞれ異なる意味があり、
馬は「早く迎えに行く」
牛は「ゆっくりと帰る」
という願いが込められています。
つまり、ご先祖様には早く家に帰ってきてもらい、現世での時間をゆっくりと過ごしていただきたいという、家族の温かい気持ちが表現されているのです。
お盆は日本の重要な年中行事のひとつであり、精霊馬はその中核となる供養の道具として親しまれています。現在でも多くの家庭で作られており、日本の伝統文化を継承する大切な要素として位置づけられています。
なぜキュウリとナス?
精霊馬にキュウリとナスが使われるようになった理由には、いくつかの説があります。最も有力とされているのは、これらの野菜がお盆の時期である夏に旬を迎え、手に入りやすいためという実用的な理由です。
古来、精霊馬は麦わらなどの植物で作られていました。しかし、これらの材料は都市部では入手が困難になったため、より身近な夏野菜であるキュウリとナスが代用されるようになったのです。キュウリは細長い形が馬の胴体に似ており、ナスは丸みを帯びた形が牛の体型を連想させることも、選ばれた理由のひとつとされています。
また、地方によっては異なる野菜が使われることもあります。例えば、トウモロコシやサツマイモを使用する地域もあり、その土地で採れる旬の野菜を活用するという、地域密着型の文化が根付いています。このように、精霊馬の材料は地域の特色を反映しながら、時代とともに変化してきた柔軟性のある伝統なのです。
現代では、環境への配慮や保存の利便性から、ちりめん細工やガラス製の精霊馬も登場しており、伝統的な意味を保ちながらも新しい形で継承されています。

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FOURGRACEでは、オリジナルの精霊馬をご用意しています。ちりめんで立体的に作られた絵柄が特徴的です!場所を取らず手軽に飾れると評判です。

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こちらは、キュウリ(馬)、ナス(牛)、ほおずき、立札、ござの5点セットです。きゅうりの花とナスのへたに絞り模様を施しています。
精霊馬はいつどこに飾るべき?
精霊馬を飾る時期は、一般的に
お盆の始まり=盆入りである8月13日(地域によっては7月13日)から、
お盆明けの16日(または15日)まで
とされています。
飾る場所については、盆棚(精霊棚)や仏壇の前が基本とされています。精霊馬(キュウリ)は玄関や家の入り口に向けて置き、ご先祖様をお迎えする準備ができていることを示します。一方、精霊牛(ナス)は家の奥側や仏壇に向けて置き、ゆっくりとお帰りいただくという意味を込めます。とはいえ、現代では向きなどは気にせず、おしゃれに愉しむのも素敵ですね。

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こちらは、京都の職人が一つひとつ丁寧に作った温もりを感じられるちりめん細工のお盆飾りです。かご入りの精霊馬は、玄関や棚の上に飾りやすくおすすめです。

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こちらもちりめん細工です。ほおずき・ナス・もも・さくらんぼ・スイカの5種類の手のひらサイズのお供え物がかごにセットされています。スイカの種がついていたり桃がグラデーションになっていたり、ディテールにこだわった可愛らしい逸品です。
精霊馬の作り方は?
精霊馬を手作りする場合の基本的な作り方をご紹介します。必要な材料は、キュウリ1本、ナス1個、割り箸4本(または爪楊枝8本)です。
精霊馬の作り方
キュウリを横に置き、割り箸を半分に折って4本の足を作ります。キュウリの下側に等間隔で割り箸を刺し、4本足で立つように調整します。この時、前足は少し前方に、後ろ足は後方に向けると、より馬らしい形になります。バランスを取るために、足の長さを調整することがポイントです。
精霊牛の作り方
ナスはキュウリよりも重いため、安定性を重視して足を刺す位置を決めます。ナスの丸い部分を胴体として、同じように割り箸を4本刺して足にします。牛は馬よりもゆったりとした印象になるよう、足の間隔を広めに取ると良いでしょう。
作業のコツとしては、割り箸を刺す前に、キリや竹串で下穴を開けると作業がスムーズになります。
精霊馬の処分方法
精霊馬の処分方法には、いくつかの選択肢があります。最も一般的で現実的な方法から、伝統的な方法まで詳しくご紹介します。
可燃ごみに出す
まずは、可燃ごみとして出す方法です。この場合、まず割り箸を抜き取り、キュウリとナスを新聞紙などに包んでから捨てます。処分前に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて手を合わせ、供養の意味を保つことができます。
塩を振ってお清めしてから処分する、あるいは塩で清めてから白い紙に包んで捨てるのもおすすめです。塩はご家庭にあるもので構いません。
土に還す
自宅に庭がある場合は、土に埋めて自然に還す方法があります。この方法は昔から行われている伝統的な処分法で、野菜が土に還ることで自然の循環に参加するという意味があります。
埋める場合は、割り箸を取り除き、野菜だけを土に還しましょう。ただし、都市部では難しい場合が多く、また埋める際は近隣への配慮も必要です。
お焚き上げしてもらう
お寺や神社によっては、お盆用品のお焚き上げを行っているところがあります。これは最も丁寧な処分方法とされており、宗教的な意味でも安心できる方法です。事前にお寺や神社に問い合わせ、受け入れ可能かどうか確認することが必要です。
お焚き上げの場合、通常は供養料が必要になりますが、気持ちを込めた最も伝統的な処分方法といえるでしょう。地域によっては、お盆明けに集団でお焚き上げを行う行事がある場合もあります。
NGな捨て方は?
精霊馬の処分で避けるべき方法もあります。まず、川や海に流すことは環境汚染につながるため、現在では行ってはいけません。昔は川に流す「精霊流し」という習慣もありましたが、現代では環境への配慮から禁止されています。
また、精霊馬として供えた野菜を食べることも避けるべきとされています。これは、一度神聖な目的に使用されたものを日常的に消費することへの宗教的な配慮からです。ご先祖様にお供えしたものとして、敬意を持って処分することが大切です。
繰り返し使えてSDGsにもつながるお盆飾り
近年、環境への意識の高まりとともに、繰り返し使用できる精霊馬に注目が集まっています。
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▲ クリスタル 精霊馬
ガラス製なので、本物の野菜と違って傷むことがなく、気軽に利用できます。丁寧に保管すれば、次の年も綺麗な状態で使うことができますよ。

▲ クリスタル フルーツ5種類
お盆やお彼岸などお供え用にも使えるフルーツセットです。キラキラと美しいクリスタルは、季節も気にせず一年通して飾って置けます。
お盆やお彼岸などにお供えする砂糖菓子の落雁をガラスで作ったものもあります。睡蓮(ピンク)、菊(イエロー)、重ね菊(ブルー)の3種類セットです。
最後に
精霊馬は、日本の美しい伝統文化のひとつです。キュウリとナスで作る昔ながらの方法から、現代的な素材を使った新しいスタイルまで、さまざまな形で現代に受け継がれています。
お盆という特別な時期に、家族でご先祖様について語り合い、感謝の気持ちを新たにする。そのきっかけとして、精霊馬は今後も多くの家庭で愛され続けることでしょう。
あなたの家庭に最適な精霊馬を見つけて、心に残る供養の時間をお過ごしください。伝統を大切にしながらも、現代の暮らしに合った新しい形のお盆飾りが、きっと素敵な思い出を作ってくれるはずです。
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